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【IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。】のレビュー・感想

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先日【IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。】を見てきました!
今回はレビュー・感想を書いていこうと思います!

あらすじ

スティーブン・キングの小説「IT」を映画化し、世界各国で大ヒットを飛ばしたホラー「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」の続編にして完結編。前作から27年後を舞台に、ビル、ベバリーら大人になった「ルーザーズ・クラブ」の面々が、再び「それ」と対峙するさまを描く。小さな田舎町で再び連続児童失踪事件が起こり、「COME HOME COME HOME(帰っておいで……)」という、「それ」からの不穏なメッセージが届く。幼少時代に「それ」の恐怖から生き延びたルーザーズ・クラブの仲間たちは、27年前に誓った約束を果たすため、町に戻ることを決意するが……。大人になったルーザーズ・クラブの面々を演じるのは、ビル役のジェームズ・マカボイ、ベバリー役のジェシカ・チェステインら。監督は、前作から引き続きアンディ・ムスキエティが務めた。脚本も、人気ホラー「死霊館」シリーズも手がけるゲイリー・ドーベルマンが続投。

出典:映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』オフィシャルサイト

映画の中でも驚異の"長さ"

詳細情報を見た時に驚いた点としてこの映画の上映時間です。
その時間169分です!
いや、長いわw
なんか一日の上映数がやけに少ないなと思ったんですが、この長さならその少なさも納得ですね……。
だいたいの映画の1.5倍の長さですw

ストーリー評価

今回は完結編という事で、結果的にペニーワイズを完全に殺す事が出来たのだが、尺の関係上終始駆け足の様な感じがした。
今回の上映の長さと言い、これなら三部作品としてリメイクしても良かったのではないかと思う。
後前作でもあったが、全体的に効果音が他の映画作品より大きい。正直うるさい。
また作中の子供たちのペニーワイズに対する警戒心の無さが目立った。
「いや、流石に怪しすぎるでしょ」というシーンが何度かあった。

 

だが、ペニーワイズが人間を襲うシーンや、大人になったルーザーズクラブとの戦いのシーンはとても迫力があり、前作は子供ならではの知恵での戦いだったが、今作はちゃんと大人ならではの戦い、賢さを出していたのは良かった。

 

しかし、物語全体でギャグテイストなシーンや、ギャグそのものを言うシーンが多くあり、ホラー映画としてそれはどうなのだろうか?という疑問が残る。
更には突然のSF的な要素などもあり、ジャンルをミックスしすぎてぐちゃぐちゃになってしまっている。

 

映画最後のペニーワイズとの決戦のシーンでも最後の手段として「ペニーワイズ自身に自分は"弱い"と思わせる」という映画を見ていないと意味が分からないであろう流れがあり、その際に「お前なんか怖くねえ!」「お前こそ弱虫だ!」みたいな罵倒をルーザーズクラブの面々がペニーワイズに向ける事で弱くなっていくのだが、罵倒のレパートリーが無くなってきたのか、最終的に「ピエロ!」という罵倒?ばかりになる。

 

ピエロって罵倒なのだろうか……。
でもペニーワイズ弱体化してるし……。

ペニーワイズを倒す最後のシーンも、ペニーワイズが「お前達、大きくなったな」という誰目線だよという言葉を残し死ぬ。
かくして(一部を除いて)無事ペニーワイズを完全に殺したルーザーズクラブの面々は前作と同じく汚れた湖にダイブし喜びを分かち合うのだった。

最後に

うん、これはホラー映画なのだろうか……。
作品としては面白かったし、ちゃんと完結編にふさわしい内容だった。
ただ前作と比べてホラー感はかなり薄れていた感じがした。

 

見た人ならわかると思うが、ベバリーがアパートに行った時のおばあちゃんのシーンとか動きが完全にギャグだ。
不気味さよりも面白さが勝ってしまっている。

 

ここまで言っていると批判しているように感じるかもしれませんが、映像美・ペニーワイズのペニーワイズ感は健在で映画としての面白さはしっかりあるので見て損は無いかと思います。
でも何度も言っているが、ホラー感は前作の方が強かった。
なんというか海外のホラーと日本の「呪怨」「リング」などのホラーとは違いがあるのだろうと思う。

 

IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。の評価は……

☆3.5!(☆5が満点)